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バレエとは?  

『バレエ』は世界の共通語、どこの国でも通じる言葉です。語源はイタリア語の「踊る」ballareバッレーラから来ています。バレエの始まりはルネッサンス期のイタリアです。その後フランス宮廷に渡ってバレエballetとなりました。フランス宮廷でルイ14世の時代に大きく花開いたのです。このために、『アン、ドゥー、トロワ・・・』などバレエ用語のほとんどがフランス語ですが、「バレリーナ」などは生まれ故郷のイタリア語なのです。


また、バレエの舞台にセリフはなく、バレエの動きそのものが共通語と言えるでしょう。例えば有名な作品「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」も、1つひとつがストーリーを持った舞台です。踊りや身振りによって、身体でストーリーを表現するバレエは、言葉の壁を越えて楽しむことが出来るのです。オーケストラが奏でる音楽、美しい衣裳、照明で彩られる絵画のような舞台装置、そこに鍛え抜かれた肉体が織りなす幻想の世界。まさにバレエは醍醐味がたっぷりと詰まった、世界に通じる総合芸術なのです。


フランスで育ったバレエは、19世紀のロシアで飛躍的に発展しクラシックバレエとして確立されました。各地にバレエ学校が創設され、人気の作曲家、振付師、ダンサーが生まれ、その世界的な人気を不動のものにしていったのです。フランス文化への憧れと、自由さを併せ持ったロシアでは、独自の舞踏テクニックが開発されました。女性のポワント(つま先立ち)を活かした技術が目覚ましく発展し、トウシューズとチュチュが登場するのです。


バレエが誕生した頃は踊りの動きも少なく、宮廷衣装そのもののような長く膨らんだドレスとハイヒールで踊られていました。動きが複雑になり、軽快な動き、脚さばき等のテクニックをアピールするために、ドレスの裾を切ってしまったバレリーナが現われました。長い歴史の中でバレエ技術の発展とともに、スカートも短く、軽いものになってきたのです。その途中にあるのが、今でも『ジゼル』『ラ・シルフィード』などで見られる長いスカートのロマンティック・チュチュ。白くてふわりと宙を舞うスカートは、精霊や妖精、超自然界の存在を象徴します。暗い舞台の上で照明に浮かぶ白いチュチュ、体重が無いかのように軽がると舞う様は幻想の世界へといざなってくれます。同じ作品でも、演出やカンパニーによって衣裳の趣向はかなり違ってきます。舞踊と同時に、演出による衣裳などの違いをチェックするのもバレエ鑑賞の楽みの一つでしょう。

バレエイメージ

写真提供:チャコット

バレエの種類と見所

バレエの公演には、複数の幕がある全幕バレエと、独立した短い小品で構成されたバレエ・コンサート(日本ではガラ公演と呼ばれる)があります。初心者がバレエの醍醐味を味わうには、まずは全幕公演を見るのがおススメです。主役のスターダンサーはもちろん、多くの出演者によって、ストーリーに従って、舞台、衣装、音楽の全てを使って作り上げる総合芸術だということが実感できるからです。また、小品ではストーリーよりもそれぞれのダンサーのテクニックの競演や自由な振り付けの新しい作品が楽しめます。この違いを知った上で、いろいろな演目、バレエ団、ダンサー、劇場等からパンフレットなどから気に入ったものを選ぶとよいでしょう。


例えば、

『ジゼル』・・・生き生きと日常的な場面と、幻想的な場面が前後で対比される、典型的なロマンティック・バレエ。
『白鳥の湖』・・・チャイコフスキー作曲の三大バレエのひとつ。古典バレエの最高傑作。
『ロミオとジュリエット』・・・シェイクスピアの悲劇はドラマティックなドキドキ感十分。
など、超有名作品からはじめてみるのはいかがでしょう。大雑把でもいいのでストーリーを知っておくのもバレエを楽しむコツです。


また、クラシックバレエの他、その後にモダン・バレエ⇒モダン・ダンス⇒コンテンポラリーダンスなどが発展してきました。厳格に定められた技法を踏襲して振り付け、踊られるクラシックバレエに比べて、

◇モダン・バレエ・・・新しいステップや民族舞踊を採り入れた、革新的な振付。
◇モダン・ダンス・・・ポアント(爪先立ち)や体をしめつける衣装を否定した自然で人間的なダンス。
◇コンテンポラリーダンス・・・ドラマ性を否定し、強烈なエネルギーを表現する。音楽も多様で、ハイテク技術の導入も。
という特徴があります。


まずは実際に劇場に出掛けて、感動の雰囲気に浸るのがバレエの一番の醍醐味です。その後に見るDVDやTVのバレエもそれまでとは一味違って、より深く見えてくることでしょう。

バレエイメージ

写真提供:チャコット

バレエ最新情報

今、世界のバレエ界で、その芸術性とスター性が絶賛される二人の貴公子マニュエル・ルグリとウラジーミル・マラーホフ。2008年のシーズンでパリ・オペラ座の引退を迎えるルグリは、優雅さと現代的感性を備えたスター。一方、ベルリン国立バレエ団の芸術監督兼プリンシパルとして君臨するマラーホフは、舞踊の神の寵愛を一身に受けた、美しき天才ダンサー。この秋9月、傑作『ジゼル』をこの二人が日替わりで演じるという夢の競演が東京バレエ団の主催で開催されます。DVDや写真集も大人気の貴公子を生で見られる舞台。同じ役を二人が演じるとどうなるか、二夜に渡って見比べてみる贅沢も格別なことでしょう!

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写真提供:チャコット

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情報更新日:2008.04.22